診療室
黄體ホルモン結晶浮游液の臨床的應用について
正十嵐 正雄
1
1關東遞信病院産婦人科
pp.619-626
発行日 1953年10月10日
Published Date 1953/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200907
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最近ホルモン學の進歩に伴い,ホルモンの生體内代謝過程が次第に明かにされると共に,ホルモン殊にステロイドホルモンの効果はその投與形式によつて著しく左右されることが明かになつた。從つて投與されるホルモン劑の型式もエステル化,エチニール基添加,サスペンジョン,ペレツト,バツカル等色々工夫されている。女性ホルモンのサスペンジョンとしては既に我國でも數年前からエストロゲンのサスペンジョンが市販され之に關する研究も亦少くない。之に對してプロゲステロンのサスペンジョンに關する研究は欧米でも多くなく,我國では僅かに足高らの簡單な臨床實驗報告があるに過ぎない。最近私は高單位黄體ホルモンのサスペンジョンであるオオホルミンルテウム結晶浮游液を試用する機會を得たので以下その使用成績を報告する。
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