速報
各種抗菌劑の培養腟トリコモナスに及ぼす影響及びその臨床效果について
篠塚 昭夫
1
1東京大學醫學部産婦人科學教室
pp.430-435
発行日 1953年7月10日
Published Date 1953/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200871
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緒言
1種の原虫たる腟トリコモナスに因る所謂トリコモナス腟炎は,極めて難治の疾患として知られ,從つてその治療についてはHöhne以來今日迄幾多の方法があげられているが,未だ滿足すべきものは見られなかつた。然るに,1951年Gre—enblatt等によりAureomycinの腟内應用が極めて有效なことが明かにされ,更にTrussel等は試驗管内でも其の顕著な效果を認めた。私は昨年Lederle會社より1部該物質の試供を受け,Carbamidin, Penigin (Penicillin Carbamidin)等を對照として其の培養腟トリコモナス(以下腟トと略記)に及ぼす影響及び臨床效果を觀察する機會を得たので,以下其の概要を報告する。
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