診療室
内膜肥厚症の治療に關する1経驗
細川 勉
1
,
安西 功
1
1東京慈惠會醫科大學産婦人科教室
pp.428-429
発行日 1953年7月10日
Published Date 1953/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200870
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内膜肥厚症或は内膜増殖症は卵巣に於て排卵作用が行われず從つて月經黄體の形成が無く,卵胞ホルモンの持續的過剩状態に依り惹起される疾患と考えられている。本症は過去に於ける出血性メトロパチー(R.Schröder)近年に於ける機能性子宮出血の主役をなすものとして知られているが,その病理に就ては今日尚多くの疑問があり,從つて其の治療も種々雑多な方法が行われている。
最近吾々は本症の病理及び治療に關して興味ある經過をとつた1例に遭遇したのでこれを報告し若干の考察を加えることとした。
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