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各種皮膚疾患に對する砒素劑の效果
馬場 正次
1
,
橋本 誠一
1
1大阪大學皮膚科泌尿器科學教室
pp.446-448
発行日 1952年9月1日
Published Date 1952/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200796
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I.緒言
從來砒素製劑は所謂變質劑として各種の皮膚疾患に使用してその效果が認められ,戰前注射藥にソラルソン,オプタルソン等があり,邦産品としてばアルソゾンが製造せられていた。然るに戰後暫時は輸入藥は入手不可能となり,邦産品も入手困難となつたので止むなく同樣の效果を期待して我々は當時驅梅劑として使用され始めたマフアーゼンの少量を靜脈注射する方法を行つてみた。殊に最近に於ては極めて安定な水溶性砒素劑注射藥が製造されるに至つたので,これを同樣少量使用することにより見るべき成績を得たのでこゝに報告する。
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