検査室
腟トリコモナスの培養による検出法
淺見 敬三
1
,
野嶽 幸雄
2
,
海老原 謙
2
,
上野 統一
2
1慶大寄生虫学教室
2慶大産婦人科教室
pp.171-174
発行日 1954年3月10日
Published Date 1954/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201007
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
まえがき
腟トリコモナス寄生の診断法には,臨床所見を除いては直接鏡検,染色,培養,免疫反応の諸方法があげられよう。このうち染色標本による検出法は鑑別診断に用い得る充分な染色法が相当に繁雑で熟練を要するものである上に,標本作製中の虫体の亡失を避けることが出来ないので,少数の虫体を検出する場合には実用に供しかねる。また免疫反応による方法も特異的な抗体力価の低いために信頼し得る結果はみられず,未だ実験研究の域を出ない。
Copyright © 1954, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.