--------------------
抗糸状菌劑lauryl-triphenyl-phosphonium bromid及びP-acethylamino-phenylrhodanの臨床效果
金井 三郎
1
,
佐藤 允康
1
1東京大學醫學部附屬病院分院皮膚科
pp.614-619
発行日 1953年10月1日
Published Date 1953/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201059
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
緒言
戰後米國に於いて皮膚糸状菌症の治療の研究が盛んになると共に,諸種脂肪酸製劑其他アステロール等多數の抗糸状菌劑が現われ,我國に於いても前記藥劑の外pentachlorophenol等の防黴劑オーレオスライシンの如き抗生物質等多數の藥劑が試用せられ,それぞれ試驗管内發育阻止作用及び臨床成績に相當の効果が認められて居る。
我々もlauryl-triphenyl-phosphonium bromidを主劑とせる塗布藥及びp-acethylamino-phe-nylrhodonを主劑とせる軟膏を表在性皮膚糸状菌症の患者に試用し臨床的にかなりの効果をあけ得たので,此處に報告する。
Copyright © 1953, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.