症例研究
重複子宮の妊娠分娩經過觀察例
今野 高信
1
1東北大學醫學部産婦人科教室
pp.123-125
発行日 1950年3月10日
Published Date 1950/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200330
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緒言
重複子宮の妊娠,分娩を如何に取扱うべきかは極めて興味ある問題で,1859年Kussmaulは「重複子宮の妊娠,分娩は正常子宮の場合とさして變らない」という意見を出しているが,爾來この問題に關し,多くの報告例があるけれども,その治療方針については一定する處がない。余は最近重複複子宮を有する婦人で,母子共に異常なく滿期分娩を完了しだ4例を經驗したので,當教室20年間の統計的觀察をも加えて,こゝに其大要を報告する。
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