原著
血清によるトノサマ蛙妊娠反應—中間報告
綾 延明
1
1鳥取大學醫學部産婦人科教室
pp.259-260
発行日 1952年6月10日
Published Date 1952/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200631
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妊娠血清を使用して蛙妊娠反應を行わんとする試みは現在迄屡々操返されて來た。例えばG.Ma-inini1)は36例中69%の血清陽性率を,Roger.W.massters2)は63%の陽性率と35%の蛙死亡率を報告している。要するに血清を淋巴嚢に注入する在來の方法では低い陽性率と高い動物死亡率を得るのみであつて本反應を妊婦血清で應用することは不可能に近い事を意味した。
吾々の教室では新しい方法すなわち血清を蛙腹腟内に注入する方法(A.L.Haskins3))の追試を行い,良好な成績を得る事が出來た。
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