症例研究
結核性子宮筋層炎(?)の1例
鈴木 辰夫
1
,
笠間 ユキ
1
1福島縣立女子醫學專門學校産婦人科教室
pp.371-372
発行日 1950年9月10日
Published Date 1950/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200387
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性器精核の好發部位は卵管で卵管結核は,女子性器結核中約80%に逹し,子宮は之に次ぎ約11%を占むるに過ぎない.而してその殆んどすべてが結核性子宮内膜炎で,子宮筋層が結核浸潤を蒙ることは稀であると云われている.從つて子宮結核の場合はWeibelの云う如く,子宮の形及び大きさは殆んど變化せず.むしろ小さいことが多いのである.偶々吾が教室に於て子宮結核が筋層炎を併發して子宮が甚しく膨大したが,主としてレ線深部照射治療により殆んど治癒せしめ得た1例を經驗したので茲に報告する次第である.
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