座談會
分娩誘發法について—長谷川教授・安井博士を中心にして
秦 淸三郞
1
,
佐々木 計
2
,
長谷川 敏雄
2
,
木下 正一
3
,
安井 修平
4
,
安藤 畫一
5
,
眞柄 正直
6
,
樋口 一成
7
,
中島 積
5
,
外川 淸彦
8
,
澤崎 千秋
2
,
藤井 吉助
9
,
柚木 祥三郞
10
,
山田 康
1東京醫大
2東大
3木下病院
4遞信病院産婦人科
5慶大
6日本醫大
7慈惠醫大
8東大婦人科
9昭和醫大
10東京女子醫大
pp.209-216
発行日 1950年5月10日
Published Date 1950/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200350
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座長 分娩誘發法の問題は,その方法のこともありますが,殊にその適應,例えば母體が病氣であるとか,出産豫定日を過ぎた場合とかにどうするかと云う點で色々意見があると思います.先づ總論として,長谷川教授に皮切りをお願いしたいと思います.
長谷川 まず,分娩誘發法の定義ですが,これは陣痛が自然に起つて來る前に人工的にこれを起させて分娩させると云うことで,謂はば人工妊娠中絶法と同意語であるわけですが,それはあくまで徐々に陣痛を起させる方法を云うのであつて,一擧に胎兒を出してしまう妊娠早期に於ける子宮内容除去術,或は後半期乃至末期に於ける膣式乃至腹式帝王切開術等は共の範圍外であることは云うまでもありません.
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