座談会
産婦人科領域に於ける日常各種診單法の再檢討
赤須 文男
1
,
木下
2
,
岩田 正道
3
,
長谷川 敏雄
4
,
糸井 一良
5
,
橋爪 一男
6
,
後藤 直
6
,
眞柄 正直
7
,
小畑 惟淸
8
,
安井 修平
9
,
石川 正臣
7
,
鈴木 武德
10
,
小林 隆
4
,
藤井 吉助
11
1東邦醫大
2濟生會
3三井厚生病院
4東大
5聖ルカ
6日大
7日醫大
8濱田病院
9東京遞信病院
10日赤
11昭和醫大
pp.176-182
発行日 1952年4月10日
Published Date 1952/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200614
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赤須議長 大變御待せいたしました。では只今から座談會を開きます。今月は停電はない筈でありますが目下ストが行われて居りますから或は途中から停電するかも知れません。尤もそれに對する對策は充分いたしてございますから,お驚きにならぬよう願います。今日の座談會は今迄のものと多少趣きを變えまして,基礎的の問題であり,而も日常私共がしよつちゆう出會つている問題でそれが而もまだ決定的な結論の出ていない様なものがあります。そうしたものを今日は特に産科だけに限定してこゝに掲げてみました。この他にもまだ澤山あると思いますが,この順にとにかく始めて見たいと思います。その第一は,妊娠初期の診斷であります。今日では,生物學的診斷法というものが完成して居り,殆んど100%の適中率をみて居りますが,それとは別に内診所見というものが極めて大切であります。そのない診所見には,Hegar,Piskacek, Mac Donald, Gaussと云つた様な色々の徴候があるが果してそれは重要なものであるかどうか。皆さんは之を妊娠診斷に應用していられるかどうか,勿論これらの歴史的の價値,殊に是等の科學者の輝かしい業績を否定するものではなく,現實的にどうなのか,それをおうかがいいたしたいのであります。
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