今月の臨床 出生前診断の新しいトレンド
出生前診断の方法と意義
6.絨毛検査(CVS)
夫 律子
1
1クリフム夫律子マタニティクリニック臨床胎児医学研究所
pp.1103-1112
発行日 2012年11月10日
Published Date 2012/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103196
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●経腹的CVSは,安全性が高く母体細胞の混入もほとんどなく行える手技であり,国際的にもCVSのゴールデンスタンダードとなっている.
●CVSは羊水検査よりも早期に行え,両親の不要な不安を妊娠早期に取り除くことができ,また染色体異常が判明した場合には夫婦が遺伝カウンセリングを受ける時間の余裕が十分にあり,児の将来について考えることができるため患者にとって有益である.
●CVSを行う場合には,その適応を決めるための検査を行い,十分な説明とカウンセリングのうえ行わなければならず,検査結果についてもわかりやすい説明とその後のサポートが必要である.
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