今月の臨床 診療ガイドライン産科編2011改訂と追加のポイント
改訂・追加のポイント
5.分娩時大出血への対応
金山 尚裕
1
1浜松医科大学産婦人科
pp.446-450
発行日 2012年5月10日
Published Date 2012/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103050
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●産科出血における出血量の把握にはSI値と計測出血量で行う.
●SI値≧1.0あるいは経腟分娩時出血量≧1.0 L(帝王切開分娩時出血量≧2.0 L)の場合には,出血原因の探索・除去に努めながら「危機的産科出血への対応ガイドライン」に基づいて対応する.
●SI値≧1.5,産科DICスコア≧8,あるいは乏尿・末梢冷感・SpO2低下等出現の場合には出血原因の探索・除去に努めながら「危機的産科出血への対応ガイドライン」に基づいて対応する.
●産科危機的出血時,交差済同型血が入手困難な場合には未交差同型血,異型適合血,異型適合新鮮凍結血漿・血小板濃厚液の輸血も行える.
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