連載 サクラの国のインドネシア・19【最終回】
引き寄せられた未来
東梅 久子
1
1虎の門病院産婦人科
pp.1504-1505
発行日 2011年12月10日
Published Date 2011/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102867
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インドネシア人看護師の結婚
7月上旬,インドネシア人看護師が日本人女性と結婚した.一目惚れであったらしい.ふたりの結婚を祝う会には日本人のみならず,たくさんのインドネシア人看護師が出席して結婚を祝福した.参加費の一部はふたりの意思により東日本大震災の支援のために寄付されるという.ジャカルタからご両親が見えていたものの,インドネシア人看護師たちのスピーチはすべて日本語であった.ご結婚おめでとうございます,たくさん子供を作ってくださいとはにかみながら祝辞を述べたインドネシア人看護師も結婚が近いらしい.
ふたりの結婚をあるインドネシア人看護師に伝えたところ,彼はクリスチャンだからという言葉が返ってきた.インドネシアでは宗教の異なる者同士の結婚は許されていない.イスラム教徒のインドネシア人が日本人のパートナーを見つけることは容易なことではない.ジャカルタで働いていたとき,好きになった人の宗教が異なるとわかったらどうするか尋ねたところ,私たちはブランインドデートはしないと言われて驚いたことがある.
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