症例
子宮体部悪性リンパ腫の1症例
笹倉 勇一
1
,
林 博章
1
,
中田 俊之
1
,
市川 英俊
1
1市立旭川病院産婦人科
pp.1245-1249
発行日 2010年8月10日
Published Date 2010/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102454
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症例は76歳で,全身倦怠感を主訴に近医を受診し,急性腎不全の診断にて両側尿管ステント留置後,CTにて子宮腫瘤を認め紹介来院した.初診時,子宮は手拳大に腫大し,骨盤MRIにて膀胱浸潤を疑う肉腫様所見を認めた.試験開腹術を施行,術中・術後の病理組織診より悪性リンパ腫(malignant lymphoma : ML),病期診断はStage IV,組織型はびまん性大型細胞,B細胞型非ホジキンリンパ腫と診断された.現在は血液内科にて多剤併用化学療法,R-THP-COP療法(rituximab,pirarubicin,cyclophosphamide,vincristine,prednisolone)を施行中である.
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