今月の臨床 若年女性の月経異常を診る
【遅発月経・原発無月経2 原発無月経の治療】
3)性分化異常症
小森 慎二
1
,
中村 有里
1
,
坂 佳世
1
1兵庫医科大学産科婦人科
pp.1043-1046
発行日 2009年8月10日
Published Date 2009/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102153
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はじめに
産婦人科において性分化異常症の症例を取り扱うことは,出生時と思春期の時期に大きく2つに分かれる.出生時では,外陰部の異常形態(ambiguous genitalia)で診断され,思春期では原発無月経で産婦人科を受診して診断される.初診時でまず大切なことは,このような患者へは安易に対応しないことである.不用意な医療従事者の言動がその後の患者や家族に混乱や不信感を招くことがあるので厳に注意しなくてはいけない.本稿では原発無月経に関連した性分化異常症について解説する.
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