Japanese
English
綜説
性分化異常症における外科的治療
Surgical management in disorder of sex differentiation
野々村 克也
1
Katsuya Nonomura
1
1Department of Renal and Genito-Urinary Surgery,Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
腹腔鏡下性腺摘除
,
男性化外陰形成術
,
女性化外陰形成術
Keyword:
腹腔鏡下性腺摘除
,
男性化外陰形成術
,
女性化外陰形成術
pp.819-826
発行日 2004年10月20日
Published Date 2004/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100618
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要旨 ヒト性分化に関する分子遺伝学的研究の進歩により性分化異常症のメカニズムの解明が進み,本症は出生前後の早期に診断可能となった。現在はその診断に則り,社会的性の決定をいかに行うか,乳幼児期―成人に至るまでの精神的・肉体的適応をいかに支えていくのかが問題とされている。外科的治療としての1)性腺・内性器の検索・摘除,2)男性化外陰形成術,3)女性化外陰形成術もその一環として位置付けられる。20世紀末より,腹腔鏡・拡大鏡の導入,手術機器の発達によりいずれも1歳未満の乳児期に行うことが可能となってきた。しかし,女性化外陰形成術に関しては従来の方法では長期成績が悪く,手術時期・方法に疑問が投げかけられている。
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