今月の臨床 ここが聞きたい―不妊・不育症診療ベストプラクティス
II 不妊の治療 B手術療法
【開腹による子宮形成術】
54.開腹による子宮形成術の適応,方法,臨床的意義について教えてください.
宇賀神 奈月
1
,
泉谷 知明
1
,
深谷 孝夫
1
1高知大学医学部産科婦人科学教室
pp.500-502
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102043
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[1]はじめに
先天性子宮奇形は,多種多様のタイプに分類されている.そのなかで,中隔子宮や弓状子宮は不妊症および不育症の原因となることもあり,必要に応じて治療の対象になる.中隔子宮に対しては,近年子宮鏡下手術が広く応用されつつある.しかし,開腹手術を要する子宮奇形症例も存在するため,その適応や手術法について理解しておくことは重要である.他方,開腹下での子宮形成術は侵襲が大きいため,適応を十分に考慮するとともに手術に習熟しておく必要もある.本稿では,開腹による子宮形成術の意義,適応,方法について述べる.
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