今月の臨床 ここが聞きたい―不妊・不育症診療ベストプラクティス
I 不妊の検査・診断 E頸管因子
【Huhnerテスト・Miller─Kurzrokテスト】
32.Huhnerテスト・Miller─Kurzrokテストの適応,方法,臨床的意義について教えてください(特に判定基準について詳しく教えてください).
藤井 俊策
1
,
福原 理恵
1
,
福井 淳史
1
1弘前大学医学部産婦人科
pp.426-429
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102021
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[1]はじめに
子宮頸管は腟内に射出された精子にとって第一の関門で,そこを十分な数の精子が通過して子宮腔に侵入できるかが妊娠成立の重要なポイントである.それを評価する検査が,HuhnerテストとMiller─Kurzrokテストである.Huhnerテストは通常,性交後試験(postcoital test:PCT)と称され,性交後に頸管粘液中の運動精子を調べ,頸管因子,男性因子,免疫因子をスクリーニングする検査として認知されている1).Miller─Kurzrokテスト(MKT)はPCTのin vitro試験である.ただし,PCTやMKTが正常だからといって精液検査を省略することはできない2).
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