今月の臨床 ここが聞きたい―不妊・不育症診療ベストプラクティス
I 不妊の検査・診断 A排卵因子
【卵胞発育モニタリング】
10.卵胞発育のモニタリングをしていたところ,前回までみえていた卵胞が確認できなくなりました.排卵が起きてしまったのでしょうか.対処について教えてください.
田村 博史
1
1山口大学大学院医学系研究科産科婦人科学
pp.352-353
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101999
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[1]はじめに
卵胞発育モニタリングは排卵の時期を推定し,性交や人工授精のタイミングを決定することにある.主に経腟超音波断層法による卵胞径の計測により行われる.卵胞は境界明瞭な円形のlow echo像として描出され,卵胞径は卵胞の最大径とそれに直交する径の2方向を測定する.卵胞径18mm以上で卵胞成熟とするが,補助的に血中エストラジオール値1),尿中LH測定(排卵検査キット)2),頸管粘液検査などで排卵の時期を推定する.
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