今月の臨床 卵胞発育を理解する─知っておくべき基礎知識
卵胞発育の生理
卵胞発育と卵成熟
島田 昌之
1
,
川合 智子
1
,
星野 由美
1
1広島大学大学院生物圏科学研究科生殖内分泌学
pp.1110-1116
発行日 2016年12月10日
Published Date 2016/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208909
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●卵胞発育 : 原始卵胞から排卵前卵胞への発育は,初期は卵分泌因子に制御され,二次卵胞以降はFSHにより誘導される.この過程において,卵胞は排卵刺激を感受する能力を獲得する.
●卵の成長 : 卵胞発育に伴って卵の直径は拡大し,母性mRNAの蓄積,細胞質の機能的変化が生じる.この成長により,受精および発生能を有する成熟卵へとなりうる能力を獲得する.
●排卵 : 第二減数分裂中期に成熟した卵は,細胞間にヒアルロン酸を主成分とする細胞外マトリクスを蓄積した卵丘細胞層に包まれた状態で,卵管へと排出される.
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