連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール・40
造影MRIにて診断し得た卵巣広汎性浮腫の1例
曽和 正憲
1
,
西森 敬司
1
1国保日高総合病院産婦人科
pp.83-85
発行日 2009年1月10日
Published Date 2009/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101947
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症 例
患 者 : 22歳.0経妊・0経産
主 訴 : 左下腹部痛
既往歴 : 特記すべきことなし.
月経歴 : 初経10歳,周期28日型・整
現病歴 : 初診3日前より間欠的な左下腹部痛が出現し,近医内科を受診した.消化器,泌尿器系に異常を認めず,当院に紹介となった.
初診時現症 : 血圧,脈拍,体温に異常はなく,腹部は平坦,左下腹部に圧痛を認めるが,腹膜刺激徴候は認めなかった.
検査所見 : 経腟超音波検査では,ダグラス窩に径6.0×4.5 cmの嚢胞を伴った充実性腫瘤を認めた.子宮に異常はなく,腹水も認めなかった.血液検査では血算,生化学検査,腫瘍マーカーなどに異常は認めなかった.
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