特集 産婦人科診療decision makingのためのMRI・CT
Ⅰ.総論
2)単純MRI,造影MRI
髙橋 哲
1
S. Takahashi
1
1愛仁会高槻病院イメージングリサーチセンター
pp.687-692
発行日 2019年6月30日
Published Date 2019/6/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000907
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産婦人科領域におけるMRIの有用性は広く知られている。しかし,地域医療連携や電子オーダリングシステムの普及により,主治医の検査依頼がそのまま撮像担当技師に届き,検査が施行されて,画像診断医のもとに画像が届いた時点ではじめて,「なぜこの検査をしたのか?」,特に「なぜ造影したのか,あるいはしなかったのか」が問題となることは少なくない。MRIに対するアクセスが世界でも類をみないほど容易なわが国においては,MRIが高額な機器と医療費を費やし,侵襲やリスクをおかす検査であることはしばしば忘れられる。必要十分な撮像で最短コースにて臨床上の問題を解決する,という目的から外れる「念のため・とりあえず」MRIは費用対効果からも受け入れがたい。
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