今月の臨床 産婦人科臨床の難題を解く─私はこうしている
I 周産期管理
【分娩・産褥管理】
3.サイヌソイダルパターン出現症例の取り扱いは?
桂木 真司
1
,
池田 智明
1
,
池ノ上 克
2
1国立循環器病センター周産期科
2宮崎大学医学部産婦人科
pp.417-423
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101720
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1 はじめに
サイヌソイダルパターン(sinusoidal pattern)とは,胎児心拍数曲線が規則的でなめらかなサイン曲線を示すものをいう.持続時間は問わず,1分間に2~6サイクルで,振幅は平均5~15 bpmであり,大きくても35 bpm以下の波形を称するとされている1).
一般的には表1に示す1982年にModanlouとFreeman2)が提唱した定義が使用されている.
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