今月の臨床 不妊治療と多胎妊娠
排卵誘発と多胎妊娠
3.過排卵にならないFSH製剤投与法の工夫
伊藤 理廣
1
,
五十嵐 茂雄
1
,
岸 裕司
1
,
峯岸 敬
1
1群馬大学医学部産科婦人科学教室
pp.277-281
発行日 2008年3月10日
Published Date 2008/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101690
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はじめに
不妊治療において治療法の選択肢が広がるなかで,自然排卵の有無にかかわらず,排卵誘発剤の使用が拡大してきている.すなわち,排卵障害のために用いる場合のみならず,原因不明不妊に対する一般不妊治療としてCOS(調節卵巣刺激)の考え方のもとにhMG/FSH製剤を用いることもある.また,排卵障害のなかにも,PCOSとそれ以外の場合で排卵誘発剤の使用法も異なってくる.今回は多胎妊娠を予防する意味で,表題の趣旨に沿って述べる.
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