特集 少子化時代における就労女性の不妊治療
排卵誘発薬の特徴と投与法の工夫
生水 真紀夫
1
,
石川 博士
1千葉大学 大学院医学研究院生殖医学講座
キーワード:
Clomifene
,
Cyclofenil
,
Gonadotropins
,
投薬計画
,
女性用妊娠促進剤
,
排卵誘発
,
不妊症-女性
,
無排卵
,
Aromatase Inhibitors
Keyword:
Drug Administration Schedule
,
Infertility, Female
,
Fertility Agents, Female
,
Ovulation Induction
,
Gonadotropins
,
Clomiphene
,
Cyclofenil
,
Anovulation
,
Aromatase Inhibitors
pp.1427-1432
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022034115
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
一般に生殖補助医療では過排卵を、一般不妊治療では単一または少数排卵を目指した排卵誘発が行われる。ゴナドトロピンが正常値で内因性エストロゲン分泌のある症例にはクロミフェンを投与する。クロミフェンが無効な症例では、クロミフェン増量・2段階投与、薬の変更などを考慮する。ゴナドトロピンが低値で内因性エストロゲン分泌のない症例には、hMGまたはFSH製剤を投与する。想定外の過剰刺激が予測される場合には、hMG/FSHの減量または中止、hCG投与の延期または中止、全胚凍結などを考慮する。患者毎に過去の周期の卵胞発育パターンを参考にして薬の種類・投与量や投与期間を調節し、最少必要量での排卵を目指す。
Copyright© 2021 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.