今月の臨床 子宮筋腫の治療―大きく広がった選択の幅
MRガイド下集束超音波療法(MR-guided focused ultrasound surgery:FUS)
1.FUSの理論と実際
三上 恒治
1
,
村上 卓道
2
,
岡田 篤哉
3
1市立吹田市民病院放射線科
2近畿大学医学部放射線医学講座放射線診断学部門
3医誠会病院画像応用低侵襲治療(IVR)センター
pp.48-51
発行日 2008年1月10日
Published Date 2008/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101642
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はじめに
子宮筋腫に対するMRガイド下集束超音波療法(MR-guided focused ultrasound therapy:MRgFUS)は,2003年にTempanyとStewartらにより報告され,子宮筋腫の治療法としての可能性と安全性が言及された1,2).2004年にはその治療装置:ExAblate 2000(InSightec社製,Haifa, Israel)は子宮筋腫の治療装置として米国FDAに認可され,現在ではその短期治療成績が報告されている3~5).われわれも2003年4月に本邦で最初に子宮筋腫に対するMRgFUSを施行し,その初期経験を報告してきた6).
本稿では,子宮筋腫に対するMRgFUSの治療概要を解説し,われわれの治療経験と短期治療成績について述べる.
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