今月の主題 抗生物質の使い方
抗生物質投与の基本
併用療法の理論と実際
森 眞由美
1
1東京都老人医療センター・血液科
pp.1122-1125
発行日 1990年7月10日
Published Date 1990/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900277
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抗生物質の併用療法は,起炎菌不明の重症感染症や複数菌感染症にしばしば行われる.とくに穎粒球減少時や免疫能に異常のあるimmunocom-promised hostの感染症では,治療開始の遅延が予後に関係するため,起炎菌の検索を開始すると同時に広範囲のスペクトルをカバーできるような抗生剤の併用を開始するのが一般的である.それだけに最も有効な組み合わせを選択しなければならない.in vitroのデータや動物実験からの理論およびボランティアでのデータ,臨床データに基づいて決定する.
ここでは併用療法の基となる理論,および臨床データの一部を紹介する.
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