今月の臨床 胎盤と臍帯の臨床
胎盤
2.腫瘍・類腫瘍と変性
佐世 正勝
1
,
高橋 弘幸
2
1山口県立総合医療センター総合周産期母子センター
2山口赤十字総合病院産婦人科
pp.1335-1341
発行日 2007年11月10日
Published Date 2007/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101597
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はじめに
胎盤は重要な胎児の生命維持装置でありながら,十分な注意が払われているとはいい難い臓器である.胎盤にはさまざまな病的な状態があるが,胎盤実質に腫瘤を形成する可能性のある病態を表1に示した1).胎盤腫瘤は腫瘍性疾患と非腫瘍性疾患に大きく分類され,腫瘍性疾患は絨毛性疾患と非絨毛性疾患に分類される.このうち,臨床で遭遇する可能性のある疾患を中心に解説を加える.
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