今月の臨床 胎盤と臍帯の臨床
胎盤
3.前置胎盤
鈴木 真
1
1亀田総合病院産婦人科
pp.1342-1347
発行日 2007年11月10日
Published Date 2007/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101598
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はじめに
前置胎盤はさまざまな社会的な要因により非常に注目される疾患となった.この疾患は太古の昔から存在し,帝王切開術が行えるようになる前はおそらく100%,帝王切開が行えるようになってからもかなり高率で,さらに超音波検査で分娩前に診断できるようになった現在でさえも母体死亡を避けることのできない疾患であり,産科医が中・後期の出血として常位胎盤早期剥離とともに最初に頭に浮かぶ疾患である.
前置胎盤について疫学,診断,管理に分けて記述する.
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