連載 症例
ヘモグロビン2.0g/dl未満の高度貧血を二度繰り返した子宮腺筋症の1例
朝野 晃
1
,
佐藤 智子
1
,
石垣 展子
1
,
太田 聡
1
,
早坂 篤
1
,
和田 裕一
1
1独立行政法人国立病院機構仙台医療センター産婦人科
pp.1415-1418
発行日 2006年11月10日
Published Date 2006/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101319
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例は49歳,主婦.2004年にヘモグロビンが1.8g/dlの高度貧血となり,全身倦怠感を訴え受診した.輸血を行い,Gn-RHアゴニストを投与し貧血は回復した.手拳大の子宮腺筋症を認め,過多月経による貧血であった.その後も貧血を繰り返していたが,2006年に再びヘモグロビンが1.9g/dlの高度貧血となり入院した.手術に対する恐怖心から手術を拒んでいたが,輸血を行い,Gn-RHアゴニストを投与し,貧血の回復後に子宮全摘を行った.術後の経過は良好である.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.