今月の臨床 高年妊娠-母児ケアのポイント
リスクへの対応とケアのポイント
4.子宮筋腫
岩澤 有希
1
,
菊池 昭彦
1
1長野県立こども病院総合周産期母子医療センター産科
pp.36-39
発行日 2007年1月10日
Published Date 2007/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100706
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はじめに
近年,晩婚化,出産年齢の高齢化に伴い子宮筋腫合併妊娠を管理する機会が増えてきている.子宮筋腫は性成熟期の女性に最も多い良性腫瘍の1つで,生殖年齢の女性の約20~30%に認められ,妊娠に合併する頻度は約0.1~12.5%とされている1).子宮筋腫合併妊娠では流早産,疼痛,前期破水,子宮内胎児発育遅延,胎位異常,産後出血の頻度が高くなるといわれており,厳重な妊娠分娩管理が必要になる.また妊婦に対しても,妊娠経過の予想について十分に説明しておく必要がある.
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