今月の臨床 周産期の感染症―管理と対策
母体感染の管理と対策
6.結核感染の対策
南 理志
1
,
永井 景
1
,
吉田 剛祥
1
,
赤田 忍
1
,
金山 清二
2
1大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター産婦人科
2奈良県立医科大学産科婦人科学教室
pp.34-37
発行日 2004年1月10日
Published Date 2004/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100492
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はじめに
妊娠中に結核が合併することは稀であるが,近年,若年者における結核患者の増加や多剤耐性結核の増加により,妊娠合併症としての結核が注目されている.当センターは大阪府の結核医療の中核施設として240床の結核病床を有し,年間数例の結核合併妊婦含む約440例の活動性結核の入院治療を行っている.ここでは妊娠中,分娩時および産褥期の結核管理を,文献的な考察と当センターで経験した16症例を交えて述べる.
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