今月の臨床 腫瘍マーカー─基礎知識と診療指針
子宮体がんの診断,治療,予後と腫瘍マーカー
毎田 佳子
1
,
橋本 学
1
,
水本 泰成
1
,
中村 充宏
1
,
高倉 正博
1
,
京 哲
1
,
井上 正樹
1
1金沢大学大学院医学系研究科分子移植学
pp.1359-1363
発行日 2005年10月10日
Published Date 2005/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100411
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はじめに
日本における子宮体癌の罹患数は増加の一途にある.子宮体癌による死亡を減らすには,体癌の早期発見と治療法の確立が重要な課題である.悪性腫瘍患者の診療において,腫瘍マーカーは診断や治療方針決定の一助となるツールであるが,残念ながら子宮体癌における腫瘍マーカーの意義は卵巣癌ほどには明らかにされていない.
本稿では,子宮体がんの診断,治療,予後に関して,腫瘍マーカーからどのような情報が得られるのか,その利用価値について考察する.
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