今月の臨床 腫瘍マーカー─基礎知識と診療指針
子宮頸癌の診断・治療・予後と腫瘍マーカー
梅咲 直彦
1
,
粉川 克司
1
,
馬淵 泰士
1
1和歌山県立医科大学産科婦人科
pp.1352-1357
発行日 2005年10月10日
Published Date 2005/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100410
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はじめに
子宮頸癌の早期診断には細胞診が有効であることはいうまでもない.それよりも有効な腫瘍マーカーはない.しかし骨盤内の再発の診断においては細胞診は無効で,画像診断とともに腫瘍マーカーの診断価値が増してくる.また化学療法,放射線療法の治療効果の判定にも有効な補助診断法である.
本稿では子宮頸癌において用いられている腫瘍マーカーを紹介し,ついでその臨床的役割について記述する.
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