症例
子宮頸癌治癒後の広汎な皮膚真菌感染症により腫瘍マーカーSCCが上昇した1例
清水 綾乃
1
,
大和田 倫孝
,
小田垣 彩花
,
竹島 信宏
,
柿沼 敏行
1国際医療福祉大学病院 産婦人科
キーワード:
子宮頸部腫瘍
,
子宮摘出術
,
腫瘍再発
,
皮膚疾患-真菌性
,
Itraconazole
,
Lanoconazole
,
PET-CT検査
,
SCC抗原
Keyword:
Hysterectomy
,
Positron Emission Tomography Computed Tomography
,
Dermatomycoses
,
Uterine Cervical Neoplasms
,
Itraconazole
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Latoconazole
,
Squamous Cell Carcinoma-Related Antigen
pp.1015-1019
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022284593
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腫瘍マーカーSCCは正常扁平上皮に存在し、乾癬などの皮膚疾患で高値を示すことがある。今回、子宮頸癌治癒後の皮膚真菌感染症によりSCCが上昇した症例を経験した。湿疹部の塗抹および培養検査で真菌が確認され、真菌感染症と診断した。一方で血清SCCが7.0ng/mLと上昇したが、CTなどで再発のないことを確認した。抗真菌療法により感染症は改善し、SCCも1.8ng/mLに低下した。SCCは皮膚真菌感染症により偽陽性になることを念頭におく必要がある。
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