Japanese
English
原著
子宮頸癌の予後に対する簇出度に就いて
On the evaluations of the invasive degree of cancerous tissues for diagnosing prognosis of carcinoma of cervix uteri
柗山 文生
1
,
山口 茂安
1
,
小山 義博
1
Fumio MATSUYAMA
1
,
Shigeyashu YAMAGUCHI
1
,
Yoshihiro KOYAMA
1
1長崎大学医学部産科婦人科学教室
pp.295-299
発行日 1956年5月10日
Published Date 1956/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201363
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1.緒言
今井1)は癌発育像の解明に炎症の概念を導入し,癌実質発育の場に於ける間質反応を重視し,C,PL分類なる新しき病理学的見解を提案したが,そのC, P, L分類の予後に対する有用性に就いては既に諸家の数次の報告により皆の承認する所となつている。然し今井1)が局所的シューブ(急進)の典型的な雛型と見做している癌実質の簇出像に関して詳細な報告は未だ婦人科領域に於いて見当らない。
よつて余等は昭和22年4月より昭和29年12月末日迄の当教室に於ける子宮頸癌手術例中大割切片作製による標本所見の明らかな235例に就いて簇出像を調査した。
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