連載 誌上Debate・12
PCOSの排卵誘発は薬剤か,腹腔鏡下手術か
東 敬次郎
1
,
角沖 久夫
2
1徳島市民病院産婦人科
2国立別府病院産婦人科
pp.1046-1051
発行日 2000年8月10日
Published Date 2000/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904120
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
薬剤多胞卵巣(PCO)症候群では,大部分の例が月経異常を有しており,排卵障害による不妊症が発生しやすい.PCO症候群婦人に対するクロミフェン療法の排卵率は50%程度しかなく妊娠率が低いので,「クロミフェン抵抗性排卵障害」に対する治療法として,①まず手術療法をすべきか,②薬物療法をすべきか,という点で議論が分かれる.本稿では「ゴナドトロピン療法を中心とした薬物療法を手術療法の前に試みるべきである」との主張を展開する.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.