特集I 頸椎後縦靱帯骨化症
頸椎後縦靱帯骨化症の臨床と治療成績
桐田 良人
1
,
宮崎 和躬
1
,
林 達雄
1
,
野坂 健次郎
1
,
嶋 充浩
1
,
山村 紘
1
,
玉木 茂行
1
Yoshito KIRITA
1
1天理病院整形外科
pp.1077-1085
発行日 1975年12月25日
Published Date 1975/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908532
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はじめに
本症は一般には,頸椎レ線側面像で後縦靱帯の骨化が椎体の後縁に沿つて後縁とは明らかな境界を有する均等な棒状または層状の陰影として認められるもので,この異常な骨化は椎体側面のレ線断層写真により一層はっきりと証明されるものである.
しかし臨床的には,典型的な異常骨化巣があるにもかかわらず全く症状のないものから,髄節性の症状,さらに脊髄症状を呈して,歩行障害,膀胱直腸障害など重篤な症状を示すものがあり,この脊髄症状をしばしばみることから注目されて来たものである.
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