特集 脊椎外科(第1回脊椎外科研究会より)
環軸椎脱臼骨折に対する後方固定術の経験
宮崎 和躬
1
,
桐田 良人
1
,
林 達雄
1
,
野坂 健次郎
1
,
嶋 充浩
1
,
山村 紘
1
,
笠原 勝幸
1
,
玉木 茂行
1
Kazumi MIYAZAKI
1
1天理病院整形外科
pp.895-897
発行日 1974年11月25日
Published Date 1974/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908497
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我々は,昭和45年10月以来,3例の環軸椎脱臼骨折に対し後方固定術および骨移植術を施行した.
手術方法は,まず術前に透視下で脱臼が整復される姿位を確めてから,その位置で腹臥位とし第1表のごとくC1の椎弓と弓間靱帯の間を剥離し,C1の椎弓の正中線部に鋼線をとおし,それをC2の棘突起にかけて,環軸椎を固定し,同部の脱臼が整復できたことをレ線的に確認した上で,2個の長方形の腸骨片を採取し,腸骨片に2ヵ所穴をあけ,環軸椎の椎弓にとおした鋼線で椎弓と腸骨片を固定し,同部に海綿骨を添加する方法である.
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