論述
変形性股関節症に対するオマリー式筋解離術の成績
桐田 良人
1
,
宮崎 和躬
1
,
渡辺 秀男
1
,
林 達雄
1
,
山村 紘
1
,
広藤 栄一
1
Yoshito KIRITA
1
1天理病院整形外科
pp.707-717
発行日 1972年9月25日
Published Date 1972/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904734
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
変形性股関節症に対する手術法には,従来より数多くの方法があり,現在比較的多く行なわれている方法は,Pauwelsの内反骨切り術に代表される各種の転子間骨切り術,Voss手術およびO'malley手術などの筋解離術,各種の関節形成術,関節固定術,および近年とみに脚光をあびて来た人工関節置換術などがある.
私達の天理病院が,昭和41年4月1日に開設されて以来,46年3月末日までの5年間に行なつた変形性股関節症に対する手術例数は,164例,169関節で,その術式区分は,O'malley式筋解離術86例88関節,関節固定術はAOI十字プレートを使用した6例を含めて31例,各種の転子間骨切り術25例,Auflanc式関節形成術13例,Mackee式人工関節置換術7例,Chiari式水平骨盤骨切り術1例,Voss氏手術1例,若年者に施行した臼蓋形成術2例および若年者の臼蓋部の巨大嚢胞に対しての骨移植術1例である.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.