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特集 脊柱管内靱帯骨化の病態と治療(第16回日本脊椎外科研究会より)
頸椎後縦靱帯骨化症の手術成績からみた手術適応
Results of Surgical Treatment for Cervical Myelopathy Caused by Ossification of the Posterior Longitudinal Ligament
市村 正一
1
,
平林 洌
1
,
里見 和彦
1
,
長山 信幸
1
,
田中 耕一
1
,
戸山 芳昭
1
,
若野 紘一
1
,
藤村 祥一
1
Shoichi Ichimura
1
1慶応義塾大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Keio University
キーワード:
頸椎後縦靱帯骨化症
,
OPLL
,
手術成績
,
operative results
,
前方除圧術
,
anterior decompressive surgery
,
後方除圧術
,
posterior decompressive surgery
,
脊柱管拡大術
,
laminoplasty
Keyword:
頸椎後縦靱帯骨化症
,
OPLL
,
手術成績
,
operative results
,
前方除圧術
,
anterior decompressive surgery
,
後方除圧術
,
posterior decompressive surgery
,
脊柱管拡大術
,
laminoplasty
pp.555-562
発行日 1988年4月25日
Published Date 1988/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907851
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抄録:頸椎後縦靱帯骨化症の初回手術107例について,手術成績を術式別に検討した.その内訳は,前方除圧・固定術16例,椎弓切除術28例,片開き式脊柱管拡大術54例,2段階手術9例であった.総合成績はADL点数で術前平均8.3点から術後13.2点,平均改善率は58.8%で,改善率50%以上の満足群は7割を越していた.また,術式別にはすべて50%以上の平均改善率を示し,病態に基づいた我々の手術選択は概ね妥当といえた.特に,脊柱管拡大術は成績も優れ,長期成績も安定し,しかも手術侵襲が最も少なかった.成績不良因子としては,重症例,高齢者,外傷例,2年以上の罹病期間例および脊柱管狭窄の合併例などがあげられた.今後,前方除圧の適応は従来通り3椎間までとし,さらに除圧の確実性を期するため骨化茎部の狭小なるものとしたい.前方除圧の適応外と高齢者には脊柱管拡大術を適応するが,後彎変形がある場合には術前慎重に術式を決定する必要がある.
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