特集 脊椎外科(第1回脊椎外科研究会より)
慢性関節リウマチ患者の頸椎のX線学的検討
酒匂 崇
1
,
大原 中行
1
,
宝亀 玲一
1
,
前原 東洋
1
,
森永 秀史
1
,
今給黎 尚典
1
,
富村 吉十郎
1
,
川村 英俊
1
,
平部 久彬
2
Takashi SAKOH
1
1鹿児島大学医学部整形外科学教室
2国立指宿温泉中央病院整形外科
pp.886-887
発行日 1974年11月25日
Published Date 1974/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908492
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慢性関節リウマチ(以下RAと略す)の病変により,頸椎に変化をみることは多くの報告により指摘され,特に環軸関節部の変化について近年関心が寄せられている.今回われわれはRAの頸椎変化を調査する目的で入院中の症例20例とRAクリニックの症例で頸,肩に疼痛や不快感を訴える33症例に対し,頸椎のX線学的検査を行い,臨床症状との関係について検討を加えたので報告する.
対象症例:検討を加えた53例の年齢は21歳より75歳におよび平均50.5歳で,50歳以上の症例が60%と過半数を占めている.性別は男子5例,女子48例で女性が大部分である.罹患年数は1年より23年におよび平均8年で15年以下の症例が多くを占めている.病型別ではClassical 41例,Definite 12例であり,StageではStage ⅢとIVが62%と多くを占める.
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