臨床経験
骨形成不全症の18例について
佐々木 鉄人
1
,
福原 啓之
2
Tetsuto SASAKI
1
,
Hiroyuki FUKUHARA
2
1北海道大学医学部整形外科学教室
2国立西札幌病院整形外科
pp.393-401
発行日 1972年5月25日
Published Date 1972/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908484
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はじめに
骨形成不全症は易骨折性,青色鞏膜,難聴などを主徴とする特異な系統疾患である,比較的稀に出現するが,本邦では1878年1)三浦らの報告以来,少数報告例がしばしばみられる.多症例を調査しての報告は1942年竹林2)の21例があり,最近では1964年加倉井3)が62例について行なっている.しかし依然この疾患の本態は不明であり,治療法も満足すべき効果をあげていない.今回,著者らは北大整形外科,国立西札幌病院整形外科に来院した18症例について追跡調査し,その臨床所見および整形外科的治療法を検討して多少の知見を得た.
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