筋病理組織図譜・5
進行性筋dystrophy症—Facioscapulohumeral型
桜井 実
1
,
黒沢 大陸
1
1東北大整形外科
pp.385
発行日 1972年5月25日
Published Date 1972/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908482
- 有料閲覧
- 文献概要
本疾患は口を尖らせたような特有な顔貌,頸から肩にかけて,さらに上腕の著しい筋萎縮が特徴的で(第1図),腕組みをさせると肩甲骨が鳥の羽のようにとび出してくる(第2図).
この症例は28歳であるが10年前にdystrophyと診断されて以来少しずつ筋萎縮が進行し,最近は上肢の挙上ができなくなり,躯幹の前後屈も困難になつて来た.しかし上下肢の末梢側の筋力は比較的強く握力はかなりある.EMGは萎縮筋でlow voltageを示し,血清のCPKなどの上昇はない.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.