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サーモグラフィーの整形外科領域における応用
立石 昭夫
1
,
岩倉 博光
1
1東京大学医学部整形外科学教室
pp.331-332
発行日 1968年4月25日
Published Date 1968/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908456
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サーモグラフィーとは,皮膚温度分布を連続的に一つの図または写真に記録する方法である.1957年頃より欧米では諸家の報告があり,次第に医学の分野に応用されるようになつてきた.ことに最近は乳癌のスクリーニングテスト法として注目されている.今回私達は,東大医用電子研究施設,渥美教授らの御好意により,サーモグラフィーを整形外科的疾患に応用したので,その結果を紹介する.
装置は米国バーンズ社製,サーモグラフィーMT-1型で,それはスキャンニング機構,光学ヘッド,エレクトロユニット,カメラ撮影装置の4部分より成立つている.その原理は,人体表面より放射される赤外線量が,皮膚温度と一定の関係を有することにもとずいている.すなわち,スキャンニングミラーで検出器に集められた赤外線の強度は,電気的信号に変換され,これを増幅したのち,更にグローランプの輝度に変換され,それをポラロイドカメラで撮影するという方式をとつている(第1図).その感度は0.1℃であり,スキャンニング時間は約4分である.
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