検査機器のメカニズム・38
サーモグラフィー(熱像法)
桜井 靖久
1
1東京女医大,心研
pp.220-221
発行日 1975年2月15日
Published Date 1975/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908887
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原理 臨床における患者検査は,患者に対して苦痛や害の全くない方法であることが望ましい.工業面ではこれを"非破壊検査法(Non Destru-ctive Test;NDT)"と称し,医学では無侵襲テスト(Non Invasive Test)などという.
絶対零度(−273℃)以上の温度にある物体においては,その物体を構成している分子や原子が運動をしているために,その表面から自然に赤外線が放射されている.赤外線はその波長が0.7〜1,000μという領域の電磁波の一種である.この赤外線の強さ(W)は,物体の表面温度(T)と物体表面の放射率(赤外線を放射する能率;ε)とによってきまる.
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