Japanese
English
臨床経験
オスラー痛斑の2例
Two Cases of Osler's Nodes
樋口 泰光
1
,
藤田 邦彦
1
,
杉山 修一
1
,
浦和 真佐夫
1
,
北村 哲也
1
,
松田 理
1
,
堀口 大輔
2
,
金 萬石
3
,
藤澤 幸三
4
,
冨田 良弘
4
,
若林 弘樹
4
Yasumitsu Higuti
1
1静岡市立静岡病院整形外科
2静岡市立静岡病院皮膚科
3静岡市立静岡病院循環器科
4鈴鹿回生総合病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Shizuoka City Hospital
キーワード:
オスラー痛斑
,
Osler's nodes
,
感染性心内膜炎
,
infective endocarditis
Keyword:
オスラー痛斑
,
Osler's nodes
,
感染性心内膜炎
,
infective endocarditis
pp.1219-1221
発行日 1995年10月25日
Published Date 1995/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908297
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抄録:感染性心内膜炎の皮膚病変であるオスラー痛斑は,整形外科医の目に留まることは少ない.われわれは,オスラー痛斑の2例を経験した.症例1:24歳,女性.右母指痛出現し当科受診.発熱が続いていたため精査を行ったところ,感染性心内膜炎と診断され,右母指の有痛性紅斑は,オスラー痛斑であったと診断した.症例2:63歳の男性.腰背部痛,全身筋肉痛が出現し,近医内科より当科紹介となったが,全身症状強く,体重減少を認めたため,当院内科へ転科入院となった.入院後,左手手掌,左足背部に有痛性紅斑が出現したため,biopsyを施行したところ,オスラー痛斑と診断され,感染性心内膜炎の確定診断がなされた.オスラー痛斑は,整形外科を最初に受診する可能性があり,また,感染性心内膜炎は治療が遅れると重篤な症状を呈するため,注意深い診察が必要である.
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