Japanese
English
臨床経験
CREST症候群における指趾切断術の経験
Amputation of the Digits in Two Cases with CREST Syndrome
森北 育宏
1
,
廣島 和夫
1
Ikuhiro Morikita
1
1国立大阪病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka National Hospital
キーワード:
CREST症候群
,
CREST syndrome
,
全身性強皮症
,
systemic scleroderma
,
難治性潰瘍
,
almost incurable skin ulcer
Keyword:
CREST症候群
,
CREST syndrome
,
全身性強皮症
,
systemic scleroderma
,
難治性潰瘍
,
almost incurable skin ulcer
pp.1215-1218
発行日 1995年10月25日
Published Date 1995/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908296
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抄録:CREST症候群は比較的稀な結合組織に対する自己免疫疾患であり,末梢血行が悪く,皮膚が萎縮しているため,手術に工夫を要すると思われるが,過去にCREST症候群の難治性潰瘍における指趾の切断方法についての報告はない.今回CREST症候群2例の難治性潰瘍に対して指趾切断術を経験したので報告する.
症例は2症例ともに保存的療法に反応せず,難治性潰瘍,骨髄炎を来していた.局所の評価のため,酸素飽和度の測定とthermographyを行った結果,切断レベルを決めるのに酸素飽和度は参考にはなるが,皮膚温の測定は有用とは言えなかった.また軟部組織の退縮は著しいため,まず血行の悪い軟部組織を切除し,それより1cm以上骨を短くする事で,切断レベルを決定するのがよいと考えられた.
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