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シンポジウム 慢性関節リウマチ頚椎病変
慢性関節リウマチ下位頚椎不安定症における脊髄障害発生の危険因子について―単純X線およびMRI所見と病理所見の対比による検討
Pathogenesis of Spinal Cord Involvement Induced by Lower Cervical Instability in Rheumatoid Spondylitis
谷口 博信
1
,
桑原 茂
1
,
福田 健二
1
,
黒木 龍二
1
,
田島 直也
1
Hironobu Taniguchi
1
1宮崎医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Miyazaki Medical College
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
下位頚椎不安定性
,
subaxial instability
,
脊髄障害
,
spinal cord disorder
,
危険因子
,
risk factor
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
rheumatoid arthritis
,
下位頚椎不安定性
,
subaxial instability
,
脊髄障害
,
spinal cord disorder
,
危険因子
,
risk factor
pp.799-803
発行日 1994年7月25日
Published Date 1994/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908263
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抄録:今回われわれはRA患者の頚椎において単純X線所見,MRI所見を病理組織学的結果と対比し,予後判定の一助となる危険因子の検討を行った.対象は頚椎に起因する局所症状あるいは神経症状を有するRA患者129例である.全例に頚椎X線撮影を行い,下位頚椎において前後方向に2mm以上の亜脱臼を呈するものを不安定性ありとした.また53例にMRIを,さらに27例に剖検を行いそれぞれの所見を比較検討した.その結果下位頚椎の不安定性を惹起し,脊髄圧迫の危険性を予見する所見として,単純X線所見としては椎体縁のびらん,MRI所見においては椎体終板の不整像およびガドリニウム(Gd)によりエンハンスされる椎間板周囲の結節像が重要であると考えられた.
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